総会中止のお知らせ

 昨年来の新型コロナウイルスの感染拡大の影響のもと、2021年度総会については、5月22日(土)に四條畷高校内の「鹿深野ホール」での開催を予定していました。ところが5月7日(金)に緊急事態宣言の延長が決定され、それに伴い学校内での集会等の開催ができなくなりました。

 このため大変残念ですが、2021(令和3)年度総会を中止させていただきます。

 つきましては、総会で皆様にお諮りすることになっていた人事案件ならびに報告事項について、本ホームページ上でお知らせし、ご了承いただきたく存じます。

 昨年度に引き続き2年連続での総会中止という異常事態に直面しておりますが、会員の皆様には事情ご賢察のうえ会務運営に変わらぬご協力をお願い申しあげます。

1 2021(令和3)・2022(令和4)年度役員・常任理事について

 4月24日(土)開催の理事会(高校2期新堂理事を筆頭に60名強の参加)において選任された7名の推薦委員会から別紙1の通り役員・常任理事の指名があり、同理事会においてその通り総会に提案することについて満場一致でご了承いただいたところです。(別表1)

 本来ならばこれを踏まえ総会でご承認いただいたうえで執行部を立ち上げるべきでありますが、総会の予定通りの開催が難しい中にあって、異例の対応ではありますが、次期総会でご承認をいただきますまでこの体制で運営させていただきたく存じます。会員の皆様には、異常事態ゆえの特例として、ご了承賜りますようお願いいたします。

2 2020(令和2)年度会計報告・2021年度予算

 4月24日の理事会に提案し、ご承認いただきましたので報告いたします。(別表2 別表3)

3 講演について

  北原糺先生(37期)の講演を昨年に引き続きお願いしておりましたが、総会中止に伴い、こちらも残念ながら中止にさせていただきます。なお、昨年の会報に掲載していました先生の紹介文を改めてここに掲載させていただきます。是非ご一読くださいますようお願いいたします。

       2021年5月10日(月)        大阪府立四條畷高等学校同窓会「楠葉会」事務局

会 長 挨 拶

楠葉会会長 竹内 脩

 2019(令和元)年6月より同窓会長を務めております高校19期の竹内 脩です。

皆様には日頃より会務運営にご協力をいただき誠にありがとうございます。

 今年度の本会総会は、昨年度は新型コロナウイルスによる感染症流行のなかで中止を余技なくされたこと、加えて二年ごとの役員・常任理事の改選期に当たることから、なんとしても開催すべく準備を進めてまいりました。所が運悪く、感染力が強まった変異株の流行拡大のなかで政府から三度、緊急事態宣言が発出される事態に遭遇し、急遽開催を断念せざるを得なくなりました。総会で皆様との再会を楽しみにしていた矢先にこのようなことになり本当に残念でなりません。

 加えて、このため私を始めとする役員・常任理事一同は理事会でのご承認はいただきましたものの総会での就任承認をいただかない中で特例的に会務を預からせていただくことになります。ついては従前にもまして慎重な運営とともに本会ホームページを通じた適宜適切な会務報告に努める所存です。何卒諸事情ご賢察の上、ご理解ご協力のほどお願い申しあげます。

 なお総会の場で皆様にお伝えする予定の二点について述べさせていただきます。

 まず一点は、創立百二十周年事業です。

1903年に現在の地に誕生した母校は2023年に創立120年という節目の年を迎えます。長い歴史と伝統のなかで今なお「グローバル・リーダーズ・ハイスクール」として輝かしい教育成果をあげています。この実績を次代にひきつぎ、さらなる発展を期すため学校当局の主導的取組に、PTA始め諸団体と力をあわせ記念事業に取り組みたいと考えています。2023年11月の土曜日に記念式典・祝賀会を、またその前後に他校生徒やこれから高校生活を始める中学生に「自主、自律、自由」とは何か、創造性に富んだ現代高校教育の模範となる生徒諸君の活動発表を提示できればと思います。

 二点目は、今年の会報の広告に記載した「一般財団法人楠葉尚学会」の整理です。

ロッジの土地建物、保有資金のよりよい活用の方途を摸索してまいります。

 以上なかなか難しい案件ですが、皆様のご支援ご協力をいただき未来につながる事業に仕上げていく所存です。より一層のご支援ご鞭撻をお願いし、新年度開始の挨拶といたします。改めてよろしくお願い申しあげます。          以 上

別表1  2021(令和3)・2022(令和4)年度 

役員・常任理事

     1 会長    竹内 脩      (高校19)        

     2 副会長        糸川 千恵子  (高校14)     

                         間 昭夫      (高校17)                        

                         丸井 晶子  (高校19)        

                                梅崎 茂     (高校21)         新

     3 常任理事  安原 敏夫    (高校13)      

             岡村 幸子    (高校16)

             小寺 勝      (高校16)

             安松 秀   (高校18)     

             山中 信男    (高校20)        

             池水 秀行  (高校26)        

             金山 満志    (高校26)

             北川 貞司    (高校33)

             串田 ゆか  (高校34)

             竹原 庸起子 (高校44)         新

     4 監査    森  佳之   (特別会員)       

             竹田 貴美子  (高校22)        

超高齢社会のめまいの82%は自分で治せる

北原 糺(きたはらただし)

奈良県立医科大学 耳鼻咽喉・頭頸部外科学 教授

奈良県立医科大学附属病院 めまいセンター センター長

講師紹介

1966年、米国ニューオリンズ生まれ。大阪府立四條畷高校を経て、1992年に大阪大学医学部卒業。引き続き同大学大学院修了。大阪労災病院耳鼻咽喉科・部長、大阪大学医学部耳鼻咽喉科・准教授を経て、2014年より奈良県立医科大学耳鼻咽喉頭頸部外科・主任教授。2016年より同大学附属病院・めまいセンター長兼任。

専門外来: めまいセンター(耳科・神経耳科外来)。

専門資格: 日本耳鼻咽喉科学会・専門医、指導医、日本めまい平衡医学会・専門会員・相談医・代議員/理事、日本耳科学会・代議員/理事。

診療モットー: 医学知識と臨床技術を最大限に活かす。またその限界もわきまえる。

座右の銘: No pain, no gain。Pay it forward。

趣味: 洋画DVD、国立公園巡り、Wildlife Watching。

はじめに

超高齢社会の到来で、ご高齢の患者さんが年齢とともに身体に起こってくる、言わばどうすることもできない変化を主訴に、病院を受診する割合が増えます。私が専門とします内耳組織は、基本的に傷ついても再生しませんので、今回の講演で取り上げさせていただくめまい平衡分野は、まさに超高齢社会の問題に直面することになります。

耳石が剥がれて三半規管に迷いこむ良性発作性頭位めまい症

疾患統計を把握することは、回り道をせずに最短距離で患者さんを診断・治療していく賢い診療に不可欠です。1000万人に1人いるかいないか、の珍しい疾患を教科書で勉強することも重要ですが、日常めまい診療をスムーズにこなすためには、最も頻度の高いめまい疾患が何でその割合が何%か、を頭に入れておくことが重要です。良性発作性頭位めまい症(以下BPPVと呼びます)は、内耳の中でも耳石が剥がれて三半規管に迷い込むという局所に起こる疾患なので、BPPV患者さんは耳鳴や難聴は自覚せず、めまいのみを訴えます。したがって、内耳の病気であるにも関わらず耳鼻科ではなく、かかりつけ内科、総合診療科、緊急性を心配して救急科、脳神経内科、脳神経外科に救急車で運ばれることすらあります。このような経緯で、めまい疾患統計は出所が何科であるか、大学病院か診療所か、都会か田舎かに関わらず、BPPVが約50%を占めて1位、つまりめまい患者さんのおよそ2人に1人がBPPVになるのです。

年齢別にめまい疾患統計の相違を把握することも重要です。とくに超高齢社会の到来に向けて超高齢者のめまい疾患統計の特徴を把握すると、日常めまい診療がさらにスムーズになります。耳鼻科めまい専門外来では、年齢層全体ではBPPVが50%、メニエール病が30%、原因不明のめまい症が10%です。一方、60歳以上の高齢者ではBPPVが67%、メニエール病が10%、原因不明のめまい症が15%となります。年齢上昇とともにBPPVの率が高まる、つまり3人に2人がBPPVであることを把握しておく必要があります。また、年齢上昇とともに原因不明のめまい症も増加しています。内耳における耳石器・半規管系とともに体平衡保持に必要な視覚、深部知覚も、加齢とともに機能低下を来たし、誰がめまいの犯人か、犯人は一人とは限らない、などと確定診断に至らず、原因不明のめまい症が増加するのです。この原因不明のめまい症には、頭位によるめまい症状はあるものの検査異常に乏しいためBPPVと診断しきれない、「新型BPPV」が多く含まれているのではないかと考えます。高齢者のめまいの67%がBPPV+15%が「新型BPPV」とすると、高齢者のめまいの82%が「耳石が剥がれて三半規管に迷いこむ」ことが原因であり、とすれば82%は自分で治すことができるのです。

超高齢社会ではなぜ耳石が剥がれて三半規管に迷いこむのか

人類は2足歩行になり、仰向けに寝る習慣を身につけました。平和ボケした我が家の北海道犬は毎晩ヘソ天で寝ておりますが、野生動物たちは皆、敵が襲来したときに備えてうつ伏せで寝ます。剥がれた耳石が寝るときに三半規管に迷い込むのは、仰向けに寝る人間だけに生じる疾患なのかも知れません。また、織田信長は50歳で亡くなりましたが、現在人類100歳時代と言われ始めています。もし耳石が老化により60歳から頻繁に剥がれるようになると仮定すると、織田信長の時代にはBPPVというめまい疾患は、仰向けに寝ているにも関わらず、ほとんど存在しなかったでしょう。

この2つの事柄を併せ考えると、近く到来する超高齢社会において、BPPVおよび「新型BPPV」は増加の一途をたどると思われます。とくに検査異常ははっきりしないのに頭位めまい症状は自覚してしまう「新型BPPV」は、診断がつきにくくて厄介です。めまい診察医もめまい患者さんも、BPPVはほとんどが自然治癒する予後良好な疾患であるということを知るだけでなく、「ヘッドアップ就寝」という治療介入しないと誘発性浮動感に一生苛まれるBPPVもあり得ることを認識していただきたいと思います。

さいごにー世界中のめまい患者さんを半分に減らす方法

さいごに、すべての世代のめまい患者さんを集めたときのめまい疾患統計の話に戻ります。様々な統計報告からBPPVは約50%、つまりめまい患者さんのおよそ2人に1人はBPPVです。極論ですが、人類全員がもし「ヘッドアップ就寝」すれば、世界最多数のめまい疾患であるBPPVは絶滅し、世界中のめまい患者さんは半減することになります。このことは極論でありながら、超高齢社会において医師が国家とともに取り組むべき重要なヒントが含まれていると考えています。

当日は極力、めまいに関する医療相談をお受けしたいと思っています。めまいにお困りの同窓の方々、是非お運びください。

奈良医大Homepage http://www.naramed-u.ac.jp/~oto/

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    別表2

別表3

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